最終章~終幕


ゼデキア : これで、最後。これが――最後。

ゼデキア : 戦場に生き、戦場に夢視た狂戦士は、よろめき、膝をつく。

ゼデキア : もう、立ち上がることはできない。

ゼデキア : 「……ふ」「ふ、ふふ…はは…ははは……!」 

ゼデキア : 乾いた笑い声。

 己の無力を知る。

 己の無知を笑う。

 己の愚かしさに、絶望する。

ゼデキア : 「ここまで、か……」

ゼデキア : 思えば、最初から叶うはずもない願いだった。真に願うべきだったのは……

ゼデキア : 「先生……陽……俺は……」

ゼデキア : 「“共にいきたかった”。たとえ争いは尽きずとも……俺が俺を赦せなくても」

ゼデキア : 「俺は守りたかった」

ゼデキア : 「この世界で、過ごした時間。何気ない日常。そして…これから『君と生きる日々』を」

ゼデキア : 「陽――」

「お前の願いを叶えてやれなくて…すまない」

「だが…きっと。これで、良かったんだ……そうだろう……?」

ゼデキア : その声音には、絶望だけではなく――『祈りにも似た願い』が込められていた。

ゼデキア : 散りゆく白きアイリス。星々が降りそそぐ鮮やかな夜空。

 光の粒子が舞い、異端の騎士と、星の騎士たちを包んでいく。

女神 : (…おめでとう、星の騎士たち。あなたたちの勝利によって、この世界はまた救われました

女神 : (もうすぐ、エクリプスが築いた舞台は崩壊し、あなたたちは元いた場所へと戻っていきます)

女神 : (ですが、この空間が閉じるまで。もう少しだけ、時間がありそうです)

女神 : (フラワーガーデン…願いの決闘場…そして終わりなき戦場で)

女神 : (此度の戦いで。あなたたちは何を想い、何を誓ったでしょう?)

エクサル : 「……この世界が救われたかどうかなど、どうでもいい。どうせ、終わる世界だ」

エクサル : ゼデキアへと歩み寄る。「お前。人に名を聞いておいて、名乗らずゆく気か」

ゼデキア : 「…俺の名など聞いて、なんになる。俺はただの…“歪んだ騎士”だ」 

エクサル : 「騎士ならば、礼儀の一つも弁えろ」

エクサル : 「……。エクリプスの想いに、興味はない。だが。かつてステラナイトであったお前の抱いた願いは、覚えておく。そのための、標だ」

ゼデキア : 「……」しばらくの沈黙ののちに。

ゼデキア : 「『ゼデキア』――その名は『神は力』を意味する」

ゼデキア : 「俺はそんなたいそうなものにはなれなかったが。それが…俺の名だ」そう、唯一生まれ持っていたもの。それはこの名前だけ。
エクサル : 「ゼデキア、か。刻んでおこう」彼の名をなぞった後は、口を閉ざす。

ガルテリオ : 「そんなことないぜ」とガルテリオは言った。

ガルテリオ : 「お前の強さ、お前の願い、それは本物だった。神がいようといまいと、お前は1人の誇りある騎士だった」

聖・セラミカ : 「ええ、その通りです。………ゼデキアさん。素敵な名を持っていたのですね」

 そっと、エクリプスだった男のそばでひざまずく。

聖・セラミカ : 「あなたは、ロアテラの歪んだ力から救済されました。今のあなたにわたくしができることはありませんが…どうか祈らせてください。あなたのこの後の人生が、希望に満ちたものであるように」
聖・セラミカ : 「そして、もし時間があれば。約束通り、お茶をしましょう。………殿方が同席することをあの子が許してくれるといいけれど」

ゼデキア : 「…俺のための祈りなど」と、神妙な大餅(面持ち)ではあるが。

ゼデキア : 確かに彼女は「聖女」の器を持っているのだろう、と。それだけは確かに感じた。
(以下「神妙な大餅」ネタ)

[雑談] 聖・セラミカ : 大きいお餅でてきちゃった

[雑談] ガルテリオ : 大餅……どこに隠し持っていたんだ

[雑談] 東原さつき : 食べとくね

[雑談] ガルテリオ : 任せたわ

[雑談] 羽鳥陽 : あたしが用意したやつ……

[雑談] ガルテリオ : ごめんwww

[雑談] らくだ : なんだこれww

[雑談] ゼデキア : お餅の話になってて笑っちゃったww
[雑談] そるら : (ゼデキアさんの発言ですよ!)
[雑談] ゼデキア : うそっ

[雑談] 聖・セラミカ : ゼデキアさんが神妙な大餅出してくるから…!!

[雑談] ガルテリオ : こっちは笑いをこらえるのに必死ですよ…!

[雑談] そるら : PLはめちゃ笑っています

[雑談] 羽鳥陽 : こんなこともあろうかとお餅を用意しておきました!

[雑談] ガルテリオ : 何を想定していた!?

[雑談] ゼデキア : 本当だ…もう…恥ずか死

[雑談] 東原さつき : おいしかったよ☆

[雑談] ガルテリオ : 相変わらず良い食べっぷりだな

[雑談] エクサル : 誤字までサポートする羽鳥さん、シースの鑑

[雑談] 羽鳥陽 : 今度お餅パーティしようね!

[雑談] ガルテリオ : いいね!さつきと一緒に呼んで!
[雑談] 東原さつき : 餅食べ放題ってほんと??
[雑談] ガルテリオ : ああ、統治警察と女子高生が用意してくれるらしいぜ
(気を取り直してメインに戻る)

ガルテリオ : 「なあ、ゼデキア」

ガルテリオ : 「今度は、もっと違う『戦場』で会おうぜ。きっと、お前なら立ち上がれる……お前は、俺の認めた戦士だ!」ガルテリオは晴れやかに笑った。

ゼデキア : 「お前は…」ガルテリオさんに視線を向け

ゼデキア : 「俺と同じ“戦士”だったのだろう。ならば、敗北の意味は知っているはずだ」

ガルテリオ : 「敗北?ああ、もちろん。だが、それこそがさらなる高みを目指すための力になる。……命がある限り、俺たちの願いに終わりはない」

ゼデキア : 「……」もう願いは叶わない。

ゼデキア : 共に戦ってくれた彼女にも、この惨めな敗北をななんと言えば良いのだろう?

ゼデキア : ――それでも

ゼデキア : 星が巡るように。世界は前に進み続ける。

ゼデキア : それは残酷な事実だが。

ゼデキア : 『まだ、俺たちは生きている』

ルビィ・スプライト : 「そうよ、別に死ぬわけじゃないんでしょ」

ルビィ・スプライト : 「戦い方教えてくださいな。"先生"。私初心者なの」

ゼデキア : 「――“先生”」その言葉に顔を上げ、まだ幼さが残る少女を見上げた。
[雑談] 聖・セラミカ : あら~~JKにお茶に誘われて他のJKに師事されて陽ちゃん平気なの~~?
[雑談] ゼデキア : そんなwww浮気なんてしてません…www

[雑談] 羽鳥陽 : なに笑ってるわけ?

[雑談] エクサル : ヒェ

[雑談] ガルテリオ : これは修羅場の予感w

[雑談] ゼデキア : してません!!!!!!(真顔)

[雑談] ガルテリオ : 真顔になったゼデキアだった

[雑談] 聖・セラミカ : もう尻に敷かれているのか…(しみじみ)
ゼデキア : 「…俺に、先生と呼ばれる資格などない…」

ルビィ・スプライト : 「何か変なこと言いました? エクリプスと戦いに来たのに、なんか相手が道場の師範みたいだったから」

ルビィ・スプライト : 「……時間なんかまだたくさんあるでしょうに。おじ……お兄さんいくつ?まだ若いでしょ?」

ゼデキア : 「……」返す言葉はない。だが、ふと、

ゼデキア : 彼女…陽にも、であった頃に似たようなことを言われた気がする。

羽鳥陽 : 『眉間にしわ寄せてると老けて見えるよ』

ゼデキア : 「……」思わず頬が緩む。

ゼデキア : 陽との思い出が。確かにこの胸にはある。
エクサル : 「願いが潰えたとして。生ある限り、終わりはない。……難儀なものだな」名を聞いた後は、皆とは少し離れた位置からその様子を眺めていた。三者三様のステラナイトに取り囲まれたゼデキアを見て、呟く。言葉とは裏腹に、その声音は柔らかさを帯びていた。
エクサル : 己から彼に言うことは、何もない。この場を訪れたときと同様に、光に包まれて――

聖・セラミカ : 今にも崩壊しそうな舞台の上で。

 ゼデキアのための祈りを捧げ終え、聖は立ち上がる。

 そして、今回力を合わせ共に戦った、今にも消え入りそうな星の騎士たちに向き直って―――

聖・セラミカ : 「あなたがたも、お困りのことがあれば。ぜひわたくしのところへいらしてください。 絶 対 に 救ってみせますので………いつでもお待ちしています」

聖・セラミカ : にこ、と可憐な笑顔を見せた。

[雑談] GM : すかさず救済だぁ~~~~~~~!!!!

エクサル : 「……」

エクサル : 聖とは決して目を合わせずに、その場から消えた

[雑談] 聖・セラミカ : どうして

[雑談] GM : セラミカさんのこと怖がってる…ww

[雑談] そるら : セレニティスは理解"し難い"から話せるんですけど聖さんは理解の範疇外なので…

[雑談] 聖・セラミカ : 宇宙人だと思われてる???

ガルテリオ : 「おっと……そろそろ帰る頃合か」ガルテリオは光に包まれていきながらゼデキアを見遣る
ガルテリオ : 「また会おうぜ、ゼデキア!いつか、お前と一緒に戦える日が来るって信じてるぜ!」彼は屈託なく、そう言って笑った。
ガルテリオ : ガルテリオは、光の中へと去る前に、一緒に戦ったほかの星の騎士たちに軽く笑いかける。そして、彼の背は光の向こうへと消えていった。

ルビィ・スプライト : 「あっ、みんな行っちゃったか……」

ルビィ・スプライト : 「時間はあるんでしょ、ゆっくり休んで、それから考えたらいいんじゃない?」とゼデキアさんに。

ルビィ・スプライト : そして、光の中へと消える……

ゼデキア : 「……ああ」消え入りそうな声で 

ゼデキア : 「――ありがとう」その言葉は、戦った誰にも届かなかっただろうが。 

ゼデキア : 「素晴らしき星の騎士たちよ。君たちの願いが、いつか果たされるその日を願っている」

 

GM : 「戦いの終わり」

 やがて、騎士たちを包む光も消え。

 そこはただの広間へと戻る。

 彼らが残した“光”は、一瞬を煌めく流星にも似て。

 ――刹那に散る花のようでもある。

 

GM : あなたたちは見慣れた景色に戻ってきた。

 誰もいない校舎の屋上。

 流星群が降りそそぐ丘。

 花々が咲き乱れる温室。

 自然に満ちた静かな森。

 そして、数多の星の騎士が願いを遂げることなく散っていった、花の決闘場。

 

GM : 数多の流星と共に、夜が更けていこうとしていた。